
PerplexityのAI検索エンジンがプライバシー侵害で提訴#
AI検索エンジンのPerplexityが、ユーザーの知識や同意なしにGoogleやMetaと会話データを共有していたとして集団訴訟を起こされた。この訴訟では、同社の「Incognito Mode」が「偽物」であり、個人情報保護の効果がないと指摘されている。
訴訟の詳細と指摘された問題#
火曜日に提起された集団訴訟は、匿名のPerplexityユーザー「John Doe」により起こされた。訴状によると、Perplexityはアカウント登録の有無に関わらず、すべてのユーザーの「膨大な量の機密情報」を第三者と共有していたとされる。
開発者ツールを使用した調査により、以下の問題が発見されたという:
- 初回プロンプトが常に共有される
- ユーザーがクリックしたフォローアップ質問も共有される
- 未登録ユーザーの場合、会話全体にアクセスできるURLがMetaやGoogleと共有される
- 個人識別情報(PII)も会話データと一緒に共有される
「Incognito Mode」の実態#
特に深刻とされるのは、匿名での利用を望むユーザーが選択する「Incognito Mode」の実態だ。訴状では、このモードも「偽物」であり、実際にはプライバシー保護機能を果たしていないと主張されている。
「『Incognito』モードは、ユーザーの会話がMetaやGoogleと共有されることからユーザーを保護する効果が全くない」と訴状は述べている。有料ユーザーがIncognito機能を有効にした場合でも、メールアドレスやその他の識別情報と共に会話データが共有され、MetaやGoogleがユーザーを個人的に特定できる状態だったという。
機密情報の共有範囲#
訴訟によると、John Doe氏は家族の財務データを扱った会話の完全または部分的な記録が、個人識別情報と共にGoogleとMetaに共有されていたことを知り「落胆した」という。同氏はPerplexityを税務管理、法的アドバイスの取得、投資判断のために利用していた。
他のユーザーも機密性の高いトピック、特に健康や医療情報の研究にPerplexityを利用していたと考えられる。AIシステムを使った健康情報の検索は、人間への相談が恥ずかしかったり不安だったりする場合に特に利用されることが多い。
埋め込まれた追跡技術#
PerplexityのAI検索エンジンには、以下の侵入的な追跡技術が埋め込まれているとされる:
- Facebook Meta Pixel
- Google Ads
- Google Double Click
- Metaの「Conversions API」技術(可能性あり)
訴状によると、MetaはパートナーにConversions APIをMeta Pixelと組み合わせて使用することを推奨しており、これは「精通したユーザー」がPixel追跡をブロックすることを防ぐ「回避策」として機能するという。
プライバシーポリシーの問題#
訴訟では、Perplexityのプライバシーポリシーに関する問題も指摘されている:
- ユーザーにプライバシーポリシーへの同意を求めない
- 検索エンジンのホームページにプライバシーポリシーへのリンクがない
- GoogleやBingなどの人気検索エンジンとは異なる対応
- ユーザーはプライバシーポリシーを見つけるために検索エンジンを使う必要がある
プライバシーポリシーの追跡に関するセクションでは、Perplexityは具体的な追跡技術について言及せず、代わりに「追跡をブロックしようとするとサービスに影響する可能性がある」と警告している。
集団訴訟の規模と対象期間#
提起された集団訴訟は、2022年12月7日から2026年2月4日までの間に、GoogleとMetaに会話データを共有されたとされる全米のPerplexityユーザーを対象としている。カリフォルニア州のユーザーには追加の請求項目を含む別のサブクラスも設定されている。
有料の「Perplexity Pro」および「Perplexity Max」の購読者は、John Doe氏がこれらのサービス階層にアクセスしたことがなく、適切に代表できないため、集団訴訟の対象から除外されている。
まとめ#
この集団訴訟は、AI検索エンジンのプライバシー慣行に対する重要な法的挑戦となっている。数百万の会話ログが関与し、違反1件につき5,000ドルを超える可能性のある法定損害賠償により、Google、Meta、Perplexityは敗訴した場合に相当な罰金を科される可能性がある。
筆者の見解: この事案は、AI技術の急速な普及に伴うプライバシー保護の重要性を浮き彫りにしている。ユーザーが機密情報を安心して共有できる環境の整備は、AI検索エンジンの持続的発展において不可欠な要素と言えるだろう。






