
【重要】今回発表された内容まとめ#
2026年5月3日、インターネット上で広く親しまれているミーム「This is fine」の作者KC Green氏が、AIスタートアップ企業Artisanによる著作権侵害を告発しました。
主要なポイント:
- Artisanが地下鉄駅にGreen氏の作品を無断で改変した広告を掲示
- 元の「This is fine」が「my pipeline is on fire」に改変され商用利用
- Green氏は法的措置を検討中と表明
- Artisanは直接対話の意向を示している
背景:「This is fine」ミームとは#
「This is fine」は2013年にKC Green氏のウェブコミック「Gunshow」に登場した作品です。炎に囲まれながら微笑む擬人化された犬が「This is fine」と言う場面が描かれており、過去10年間で最も持続的なミームの一つとなっています。
Green氏は最近この作品をゲーム化するなど、完全に否定しているわけではありませんが、明らかにコントロールを失った状況にあると記事では言及されています。
今回の著作権侵害の詳細#
無断使用の内容#
Blueskyの投稿によると、地下鉄駅に掲示された広告では:
- Green氏のオリジナル作品の犬のキャラクターを使用
- セリフを「my pipeline is on fire」に変更
- 「Hire Ava the AI BDR」というメッセージを重ねて表示
- 商用目的でのAIサービス宣伝に利用
作者の反応#
Green氏はBlueskyで以下のように述べています:
- 「これについて多くの人から連絡を受けているが、私が同意したものではない」
- 「AIが盗むように盗まれた」
- フォロワーに対して「見かけたら破壊行為をしてほしい」と呼びかけ
Artisanの対応と過去の問題#
企業側の回答#
TechCrunchの問い合わせに対し、Artisanは「KC Greenと彼の作品を大いに尊敬しており、直接連絡を取っている」と回答し、その後のフォローアップで対話の時間を設定したと述べています。
過去の論争的な広告#
Artisanは以前にも「Stop hiring humans(人間の雇用をやめよう)」という看板広告で物議を醸しています。創設者兼CEOのJaspar Carmichael-Jack氏は、これは「作業のカテゴリー」についてであり、「人間全般」についてではないと主張していました。
法的措置と今後の展開#
作者の法的対応#
Green氏はTechCrunchへのメールで、「法的代理人を探すことを検討している。そうしなければならないと感じている」と述べています。
一方で、「情熱を注いでいるコミックや物語の創作に時間を費やす代わりに、アメリカの裁判制度で運試しをするために人生の時間を割かなければならないのは、意気消沈する」とも語っています。
類似事例の参考#
記事では、漫画家Matt Furie氏がキャラクター「Pepe the Frog」を右翼系陰謀論サイトInfowarsが無断使用したとして訴訟を起こし、最終的に和解に至った事例が言及されています。
AI時代の著作権問題の深刻化#
創作者への影響#
Green氏は「これらの無思慮なAIの負け組たちは無敵ではないし、ミームは何もないところから生まれるわけではない」と述べ、AI企業による著作権軽視の姿勢を厳しく批判しています。
業界全体への警鐘#
記事は、Green氏が「ミーム化可能なアートが好ましくない方法で使用されるのを見た唯一のアーティストとは程遠い」と指摘し、この問題が業界全体に及ぶ深刻な課題であることを示唆しています。
よくある質問と回答#
Q: ミームは著作権で保護されるのか? A: はい。オリジナルの創作物であれば、ミーム化されても著作権は存続します。
Q: 商用利用と非商用利用で扱いは異なるのか? A: 今回は明確に商用広告での無断使用のため、より深刻な著作権侵害となります。
Q: AI企業による著作権侵害は増加しているのか? A: 詳細は元記事を参照してください。
まとめ:押さえておくべき3つのポイント#
著作権は作品のミーム化後も保護される:インターネットで広く使われるようになっても、オリジナル作者の権利は継続
商用利用には明確な許可が必要:AI企業であっても、著作物の商用利用には権利者の許可が不可欠
法的措置の検討が現実的な選択肢:類似事例では和解に至るケースもあり、権利者の積極的な対応が重要
今後の注目ポイント#
この事件は、AI時代における著作権保護の重要な試金石となる可能性があります。Green氏とArtisanの直接対話の結果、そして法的措置の行方が、今後の業界標準に影響を与える可能性があります。
また、AI企業による著作権軽視への警鐘として、他のクリエイターや企業の対応にも注目が集まるでしょう。





