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Apple、OpenAIを提訴!元社員が「バグ」悪用し機密情報を窃取か

·5 分
著者
Alicia
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Apple vs OpenAI:機密情報窃取疑惑をめぐる法廷闘争が勃発
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Appleが、元社員による認証バグの悪用を通じた機密情報の窃取を根拠に、OpenAIを相手取った訴訟を提起した。単なる個人の不正行為にとどまらず、OpenAI幹部が関与する組織的な企業秘密の窃取スキームがあったとAppleは主張しており、AI業界に大きな波紋を呼んでいる。


事件の発端:「認証バグ」を悪用した機密ファイルのダウンロード
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Appleが内部メッセージの調査を進める中で、「レア」と表現される認証バグの存在が判明した。問題の人物は、Appleで8年間にわたり極めて機密性の高い製品開発プログラムに携わってきたエンジニアのChang Liu氏だ。

Liu氏は2026年1月にAppleを退社し、OpenAIへ移籍した。しかし退社後も、返却すべきApple支給のノートパソコンを手元に置いていたとされる。同年2月9日、Liu氏はAppleが把握していなかった「認証バグ」を発見。このバグにより、退職後であっても「Appleの共有ネットワークフォルダ」へのアクセスが可能な状態になっていたという。

Appleの訴状によれば、Liu氏はこのバグをAppleへ報告するどころか、機密ファイルのダウンロードに悪用したとされる。数週間にわたり、OpenAIのハードウェア開発を行いながら、未発表製品の情報、エンジニアリングプレゼンテーション、技術仕様、独自のプロジェクトデータといった「何十もの機密ハードウェア関連ファイル」を密かに取得したとAppleは主張している。

とりわけ問題視されているのは、Appleの複雑な回路基板に関するプレゼンテーションのダウンロードだ。Appleはこれを「ハードウェアを開発する者にとって非常に価値ある情報」と位置付けている。また、一部のファイルには「機密」と明示的にラベルが付けられていたとも述べられている。

Liu氏は在籍中の同僚であったYu-Ting「Alyssa」Peng氏へのメッセージで「LOL、ネットワークストレージにアクセスできることがわかった、笑える」と記していたとされ、そのメッセージはApple支給のノートパソコン上に残されていた。

Appleはその後このバグを迅速に修正。サーバーログの調査では、Liu氏以外のバグの影響を受けたごく少数のユーザーについては、機密情報へのアクセスや窃取を行った痕跡は見られなかったとしている。


「氷山の一角」:400人超の元社員が関与する疑惑のスキーム
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Appleはこの件を単発の不正行為とは見ていない。400人を超える元Apple社員を採用したとするOpenAIにおいて、組織的な企業秘密の窃取が行われていたとAppleは主張している。

このスキームを主導しているとされるのが、Tang Yew Tan(タン・タン)氏だ。同氏はAppleに24年間勤務した後、元AppleデザインチーフのJony Ive氏が設立したio Productsを経て、2025年にOpenAIのチーフ・ハードウェア・オフィサーに就任したとされる。

Appleの訴状は、Tan氏の具体的な行為として以下を挙げている:

  • 秘密プロジェクトコード名の悪用:採用面接において、自身のインサイダー知識を活用してApple社員に未発表製品について語らせた
  • 内部文書を用いたチェックリスト作成:退社するApple社員がセキュリティ対策を回避しつつ企業秘密を持ち出す手助けをした
  • 「ショー・アンド・テル」セッションの実施:Apple社員にコンピューター部品を持参させ、リバースエンジニアリングでは得られないような独自技術を開示させようとした

なお、Wall Street Journalは「エンジニアが採用面接にコンピューター部品を持参することは一般的であり、開示されたのが非独自情報のみである可能性もある」と指摘しており、爆発的なこれらの主張を裏付けるAppleの証拠については、現時点では不明確な部分も残っている。


OpenAIの反論とCEOのコメント
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OpenAI側はArs Technicaのコメント取材に対し、「他社の企業秘密に関心はない。人々に力を与える革新的なテクノロジーの構築に引き続き注力している」と述べた。また、OpenAIのCEO Sam Altman氏もXへの投稿で「Appleを恐れてはいないが、同社に対して非常に大きな敬意を持っている」とコメントしている。


なぜこのニュースが重要か
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AppleはOpenAIがAI搭載デバイスの新製品ラインを開発しており、それがAppleのiPhoneに匹敵する競争力を持ちうると主張している。つまり今回の訴訟は、単なる機密漏洩の問題を超え、次世代AIハードウェア市場をめぐる企業間競争の縮図とも言える構図となっている。

Appleにとって元社員による機密情報窃取の訴訟は今回が初めてではなく、Samsungとの長期紛争を2018年に和解で終えた例もある。WSJはAppleが今回の訴訟をOpenAIのデバイス開発の遅延、または自社社員の引き抜き抑止のために活用している可能性も指摘している。


まとめ
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今回の訴訟の核心は、システムの脆弱性(認証バグ)を悪用した機密情報の窃取疑惑と、それを組織的に指揮・誘導した疑惑のある幹部の存在だ。Apple自身も「OpenAIの内部で何が起きているかについて、現時点では把握しきれていない」と訴状の中で認めており、今後の証拠開示プロセス(ディスカバリー)を通じて、さらなる詳細が明らかになることが予想される。

筆者の見解: AIハードウェア分野への参入を急ぐ企業にとって、技術力を持つ人材の獲得競争は避けられない。しかし今回の事案が示すように、採用プロセスと情報管理の境界線をどう引くかは、業界全体が向き合うべき課題となりつつある。法廷での決着がどうなるにせよ、このケースはAI企業の人材獲得戦略と企業倫理に関する重要な議論を呼び起こすことになるだろう。


出典: Apple sues OpenAI after ex-engineer allegedly used bug to steal trade secrets

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