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伝説のMMO「EverQuest」がファン開発者の手で25年ぶりに復活

·5 分
著者
Alicia
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ファンが本物になる瞬間:EverQuest Legendsとは
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1990年代を代表するMMORPG「EverQuest」が、長年にわたってゲームを支え続けてきたファンコミュニティの力を借り、公式作品として復活を遂げようとしている。「EverQuest Legends」は現在プレオーダーベータ段階にあり、2026年7月28日のリリースが予定されている。本作は、1999年の初期リリース当時のEverQuestを、数十年分の拡張コンテンツを取り除いた形で再現することを目指したリイマジニング作品だ。


プロジェクトの背景:エミュレーターコミュニティからの出発
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Legends誕生の鍵を握るのが、「Project 1999」と呼ばれるファン主導のエミュレーターサーバーだ。2000年代後半に発足したこのプロジェクトは、1999年から2001年当時のEverQuestを忠実に再現することを目的としており、公式パブリッシャーであるDaybreak Game Companyとは無関係ながらも、同社から公認を得ている。

Project 1999でプロジェクトマネージャー、サーバー管理者、プログラマーを務めていたSean「Rogean」Norton氏は、現在EverQuest LegendのシニアエンジニアとしてLegendsの開発に携わっている。Norton氏はThe Vergeへのメールの中で、エミュレーター開発ではコミュニティ管理からウェブサイト更新、カスタマーサービスまですべてを自ら担当していたと語っており、公式ゲーム開発に集中できる環境を「新鮮な経験」と表現している。一方で、公式のEverQuestツールはエミュレーター開発とは「大きく異なる」とも述べている。


ゲーム保存という挑戦:失われかけたコンテンツの発掘
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Legendsの開発において特筆すべきは、そのゲーム保存への取り組みだ。エグゼクティブプロデューサーのDavid Youssefi氏によれば、「EQ Legendsでプレイヤーが目にするNorrath(ゲーム内世界)のバージョンは、20年以上存在していなかった」という。開発チームは古いサーバーディレクトリ、CD-ROM、Macクライアントなどを探索し、失われかけていたコンテンツを発掘した。その成果として、オリジナルのMIDI音楽、呪文エフェクト、キャラクターモデル、そしてFreportの街などが本作に再収録された。

MMORPGというジャンルはオンライン接続を必須とし、頻繁なアップデートや拡張パックによって変化し続ける性質上、デジタル保存が特に困難なジャンルとされている。今回の取り組みはこうした課題に真正面から向き合うものと言える。


現代向けの「痛みの緩和」:クオリティ・オブ・ライフ改善
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Legendsはただの懐古作品ではなく、現代のプレイヤーが遊びやすいよう数々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)改善が加えられている。

Youssefi氏が紹介した具体例として、まず「Gather Party」機能の追加が挙げられる。仲間との合流を容易にする機能だが、フィールド移動や転送魔法、ボート移動といった既存の移動手段の意義を損なわないよう、再使用タイマーを長めに設定したという。

また、かつて「ヘルレベル」と呼ばれた悪名高い仕様も廃止されている。これはオリジナルのEverQuestに存在したコードの欠陥で、特定のレベル帯では経験値獲得率が極端に低下し、場合によっては1レベル上げるだけで最大1ヶ月を要することもあったという。

さらに、死亡時のコープス(遺体)回収システムも大幅に改善された。オリジナルでは、死亡後に一定時間内に遺体を回収しなければ装備品をすべて失うという過酷な仕様があったが、Legendsでは遺体回収そのものが不要になっている。

チュートリアルゾーンでは、かつてドルイド(職業)に頼み込まなければ使えなかった「Spirit of Wolf(SoW)」に類した移動速度上昇効果を持つブーツが最初から支給される。当時のEQファンの間では「Got SoW?」と書かれたTシャツが存在したほど、このバフを得ることは一大イベントだったとされている。


ポイント・注目点:なぜこのニュースが重要か
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現在、ライブサービスゲーム業界はサービス終了やスタジオ閉鎖が相次ぐ厳しい状況にある。そうした中でのEverQuest Legendsの復活は、単なるリマスターやリブートとは一線を画す動きだ。ファンコミュニティが長年非公式に保存・維持してきた文化的遺産が、公式プロジェクトとして形になった事例として注目に値する。BethesdaがModderを採用した事例、Stardew Valleyがモッダーを1.6アップデートの開発に迎えた事例、RockstarがGTAおよびRDR2のModチームを買収した事例と並び、ファンによる情熱的なプロジェクトが正規の開発へと昇華するケースが増えていることを示している。


まとめ
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EverQuest Legendsは、オリジナルへの深い愛情を持つファン出身の開発者たちが、失われかけたゲームの姿を現代に蘇らせようとする意欲的なプロジェクトだ。Project 1999というエミュレーターコミュニティで培われた知見が公式作品に活かされ、同時に現代プレイヤーが受け入れやすいよう適切な調整が施されている点が特徴的と言える。

筆者の見解: ゲームというデジタル文化の保存は年々困難になりつつあるが、Legendsのようにファンコミュニティの情熱と公式組織のリソースが組み合わさったモデルは、今後のゲーム文化保存における一つの有効なアプローチとなりうるのではないだろうか。


出典: EverQuest’s biggest fans are leading its revival

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