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AIエージェント決済に特化!Naturalが30億円超を調達しStripeに挑む

·5 分
著者
Alicia
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AIエージェントが「自律的にお金を動かせない」という根本的課題
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AIエージェントが荷物の配送業者を選定し、価格を比較し、メッセージで交渉するところまでは自律的に動けるようになってきた。しかし、実際に支払いを行う段階になると、いまだに人間の介在が必要となる。この「AIエージェントが自律的に決済できない」という根本的な課題に真正面から挑むスタートアップが登場した。


Naturalとは何か?創業の背景
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2025年に設立されたスタートアップNaturalは、AIエージェントが資金を移動・保管できるようにするための「エージェント・オーケストレーション層」として自らを位置づけている。Naturalのインフラを導入することで、企業はAIエージェントに対して自律的な支払い、資金収集、そして人間や他のエージェントとのトランザクションを可能にできる。

創業者でCEOのKahlil Lalji氏は銀行・金融分野のバックグラウンドを持つ。以前はYCバックの夫婦向けバンキングプロダクト「Ivella」を共同創業し、2023年にEarninへ売却。その後、Earninでエンジニアとして2年間勤務した経歴を持つ。ゼロ金利政策終了後の金融セクターで痛い目を見た経験から、次の起業では金融分野を避けたいと考えていたというが、AIエージェントと既存金融インフラの間に広がるギャップの大きさに気づき、再び金融領域へと引き戻されたと語っている。

共同創業者には、Ivellaでも組んだEric Wang氏と、Nextdoorで元エンジニアリングマネージャーを務めたWalt Leung氏が名を連ねる。


なぜ既存の決済インフラではダメなのか
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現在の金融インフラ(クレジットカード、ACHなど)は、あくまでも「人間が主導するトランザクション」を前提に設計されている。これらのシステムは人間による承認を必要とする構造になっており、自律的に動くことを前提に設計されたAIエージェントの動作を大幅に遅らせてしまう。

Lalji氏は「アジェンティック決済(エージェントによる自律決済)は、この分野で構造的に最も重要な問題になる」と確信し、既存システムの改善ではなく、インフラをゼロから再設計するという大胆な方針を選んだ。


3,000万ドルのシリーズA調達:総調達額は4,000万ドルに
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Naturalは今回のシリーズAラウンドで3,000万ドル(約45億円)を調達した。ラウンドをリードしたのはVCファームForerunnerの創業者兼マネージングパートナー、Kirsten Green氏。同社の総調達額は4,000万ドルに達した。

Forerunnerはコンシューマー体験とコマースの未来に焦点を当てるVCファームであり、Green氏はNaturalの「より広い野心」に惹かれたという。Naturalが目指すのは単に消費者の代わりに商品を購入・チェックアウトするAIエージェントの実現にとどまらず、紛争トランザクションの処理方法を含む決済インフラそのものの再発明だ。

また、NaturalにはStripe、Ramp、Squareといったフィンテック大手で経験を積んだシニアスタッフも集まっており、チームの強さが注目される。


競合との戦い:StripeやSkyfire Systemsとの争い
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Naturalが主な競合と見なしているのは、AIエージェント向けの決済レール再設計に向けて独自に動いているStripeだ。さらに、DCVC出資のSkyfire Systemsなど、USDバックのステーブルコインを活用してAIエージェント向け決済バックボーンを再構築しようとする他のスタートアップも存在する。

Naturalはステーブルコインを自社アーキテクチャに組み込む計画を持ちながら、従来型の銀行決済のサポートも並行して構築している点が特徴的だ。

Lalji氏は、既存大手に対しては「開発速度の速さ」で上回ることができると見ており、現在はベータ段階から本格展開へと移行するための重要なアーキテクチャ上の決断を十分に積み重ねてきたと語っている。


市場規模:決済の桁が変わる可能性
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Lalji氏が描くビジョンは壮大だ。トランザクションが人間のスピードではなく「コンピューターのスピード」で発生するようになれば、世界における決済件数は現在の2〜4桁(10倍〜10,000倍)規模で増加する可能性があると述べている。


まとめ
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Naturalは、既存の金融インフラがAIエージェントの自律行動に対応できていないという構造的な問題を突き、3,000万ドルの調達を梃子にゼロから決済インフラの再設計に挑む。Stripeという強力な競合が存在する中、開発速度と独自アーキテクチャを武器に市場を切り開けるかが注目される。

筆者の見解: AIエージェントが経済活動の主体として台頭しつつある今、「エージェントが自律的にお金を動かせるインフラ」はAI産業全体の成長を左右する基盤技術になり得る。Naturalのアプローチがどこまでスケールするか、今後の動向から目が離せない。


出典: Natural raises $30M to reinvent payments for AI agents — and take on Stripe

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