
Microsoft PaintでDoomが動いた#
Microsoft Paintを「モニター」として活用し、クラシックゲーム「Doom」を最大35fpsで動作させるプロジェクトが公開されました。このプロジェクトはMicrosoftのAzure CTOによって手がけられたもので、実際のDoomエンジンを動かし、本物のシェアウェア版ファイル「DOOM1.WAD」を読み込む仕組みとなっています。
詳細解説#
プロジェクトの概要#
このプロジェクトの核心は、Microsoft Paint——Windowsに標準搭載されているシンプルなお絵かきソフト——を映像出力先、つまり「モニター」として利用する点にあります。ゲームの映像をPaintのキャンバス上に描画することで、Doomのプレイ映像をリアルタイムに表示するという、非常に独創的なアプローチが採用されています。
実際のDoomエンジンと正規WADファイルを使用#
注目すべき点として、このプロジェクトは「なんとなくDoomっぽく見える」ものではなく、実際のDoomエンジンを動作させている点が挙げられます。また、映像データとして読み込まれるのも正規のシェアウェア版データファイル「DOOM1.WAD」であり、本物のゲームが動いていることが確認されています。
- 使用エンジン: 本物のDoomエンジン
- 使用データ: シェアウェア版の「DOOM1.WAD」
- 描画先: Microsoft Paint(モニター代わり)
- フレームレート: 最大35fps
開発者について#
このプロジェクトはMicrosoftのAzure部門のCTO(最高技術責任者)によって開発・公開されました。企業の重要な技術責任者が、このようなユニークなハックプロジェクトに取り組んでいる点も話題を呼んでいます。
ポイント・注目点#
「ItRunsDoom(何でもDoomが動く)」文化の継承#
Doomは1993年にリリースされた歴史的なFPS(一人称視点シューティング)ゲームであり、そのオープンな設計思想から長年にわたって「あらゆる機器でDoomを動かす」という文化が存在しています。プリンター、電卓、デジタルカメラなど、本来ゲームとは無縁のデバイスでDoomを動かす試みは世界中のエンジニアやハッカーの間で愛されてきました。今回のMicrosoft Paintを「モニター」として使うアプローチも、その文化の延長線上にある取り組みといえます。
Microsoft PaintをI/Oとして活用する発想#
一般的にMicrosoft Paintは単純な画像編集ツールとして知られていますが、このプロジェクトではPaintのキャンバスを映像出力インターフェースとして転用しています。通常のモニターが担う「映像を表示する」という役割を、ソフトウェアのキャンバス描画機能で代替するという発想の転換が光ります。
最大35fpsという実用的なフレームレート#
Doomの本来の動作フレームレートが35fpsを上限としていることを踏まえると、このプロジェクトが「最大35fps」を達成していることは、実際のゲームプレイ体験に近い動作を実現していることを意味します。単なるデモではなく、一定の実用性を持った動作が確認されている点は特筆に値します。
まとめ#
MicrosoftのAzure CTOが公開したこのプロジェクトは、Microsoft Paintをモニター代わりに使い、本物のDoomエンジンとシェアウェア版DOOM1.WADを動かすというユニークな試みです。最大35fpsという動作も確認されており、単なるジョークプロジェクトを超えた技術的な完成度を持ちます。
筆者の見解: 企業の上級技術職にある人物がこうしたプロジェクトを公式に公開するのは、技術者コミュニティへの敬意や遊び心を示すものとして興味深いと感じます。「Doomを動かす」という一種の通過儀礼が、今もエンジニアたちの創造性を刺激し続けていることがよく伝わってくるニュースです。
詳細な技術情報やプロジェクトの具体的な実装については、詳細は元記事を参照してください。





