
Googleが「Made by Google 2026」で怒涛の新製品を発表#
2026年8月12日(現地時間)、Googleは年次ハードウェアイベント「Made by Google 2026」を開催し、Pixel 11シリーズ、Pixel Watch 5、そして初となる追跡タグ「Pixel Tag」を発表した。あわせてAI機能「Gemini」を活用した新機能群も披露された。
Gemini・AI機能のアップデート#
アメリカン手話に対応した「Live Transcribe」#
アクセシビリティ機能の大きなアップデートとして、「Live Transcribe」がアメリカン手話(ASL)に対応した。Pixelのカメラを使って手話をテキストに変換できるようになり、タイピングに頼らない新たなコミュニケーション手段が提供される。
話し言葉を理解する「Rambler」#
新しい音声入力機能「Rambler」が登場。整った文章でなくても、言いよどみや接続詞の多い話し方でも意図を理解できるよう設計されており、より自然な形での音声入力が可能になる。
カメラと統合された「Circle to Search」#
「Circle to Search」機能がPixelカメラからより直接的にアクセスできるようになった。カメラを起動したままオブジェクトの識別、遠方の物の検索、テキスト翻訳、周囲への質問が行える。
Pixel 11シリーズ:デザインと価格の変更点#
Pixel 11(スタンダードモデル)#
Pixel 11の外観上の最大の変化はカメラバーのデザイン変更だ。従来モデルより40%以上薄くなり、スマートフォンの横幅いっぱいに広がるオールガラス仕様となっている。ストレージはベースモデルが256GBに倍増(従来は128GB)。
価格は899ドル(約13万5,000円相当)で、前モデルのPixel 10から100ドル値上がりしている。Googleは、128GBオプションの廃止とRAM供給不足が価格上昇の要因であると説明している。カラーはFrost・Hibiscus・Pistachio・Obsidianの4色展開。
Pixel 11 Pro / Pro XL#
Proシリーズでは耐久性が強化された。落下耐性の向上に加え、新たな傷防止コーティングがPixel 10 Proシリーズ比で2倍以上の耐傷性を実現しているという。
価格はPixel 11 Proが1,099ドルからで、Pixel 10 Proの999ドルから100ドルの値上がり。カラーはCanyon・Fog・Olive・Obsidianで、今年のObsidianは全面マット仕上げとなっている。
Pixel 11 Pro Fold#
折りたたみモデルのPixel 11 Pro Foldは、前モデル比で約10%の軽量化と約1mm薄型化を達成。ベゼルもスリム化され、メインカメラは4800万画素、30倍Super Zoomに対応する。
IP68等級の防水防塵性能はPixel 10 Pro Foldから継承しつつ、ガラス繊維複合材のバックカバーやヒンジの再設計によりインナーディスプレイの保護も強化。Googleは耐久性が前モデルの3倍になったと主張している。カラーはOliveとObsidianの2色。
Pixel Tag:GoogleのAirTag対抗デバイス#
Googleはついに自社製の追跡タグ「Pixel Tag」を発表した。鍵・財布・荷物などの紛失防止を目的とした小型デバイスで、AndroidのFind Hubネットワークに接続し、Find Hubアプリで位置を確認できる(AppleのFind Myに相当)。
価格は1個29ドル、4個セットで99ドル。Pixel Watchから位置確認が可能なほか、Pixel Budsユーザーは音声でGeminiにPixel Tagを鳴らしたり探させたりすることもできる。
Pixel Watch 5:健康管理機能を強化#
Pixel Watch 5では健康管理機能が充実した。Google Healthアプリで血圧傾向の月次サマリーとインスリン抵抗性傾向の月次サマリーが提供されるようになり、長期的なパターン把握をサポートする。
価格は41mmモデルが399ドル、45mmモデルが429ドル。また、バスケットボール選手のStephen Curry氏のシグネチャーエディションも579ドルで展開される。このモデルはワークアウト向けの限定デザインとなっている。
なお、Pixel Buds Proには新色「Olive」が追加された。
まとめ#
今回の「Made by Google 2026」では、ハードウェアからAI機能まで幅広い発表が行われた。Pixel 11シリーズは全モデルで価格が上昇している点が注目されるが、ストレージ増量や耐久性向上など実質的なスペック強化も伴っている。Pixel TagはGoogleがAppleのAirTagに正面から対抗する動きとして業界の注目を集めそうだ。
筆者の見解: Geminiを軸に据えた手話対応やRamblerなどのアクセシビリティ強化は、AI機能をより多くのユーザーに届けようとするGoogleの方向性を明確に示していると感じる。ハードウェアの値上がりは気になるが、ソフトウェアとの統合という観点では充実した内容のイベントだった。




