
Lovableが133億ドル評価額でシリーズC完了を正式発表#
欧州発のAIコーディングスタートアップ「Lovable」が、133億ドル(約1.9兆円)の評価額でシリーズCラウンド4億ドルの資金調達を正式に確認した。このラウンドはMenlo VenturesとScaleup Europe Fundが主導し、十数社以上の投資家が参加している。
急成長を示す主要指標#
今回の発表にあたり、Lovableはいくつかの重要な成長指標を公開している。
- 年間換算収益(ARR): 2026年6月時点で5億ドルに到達
- ホスティングプロジェクト数: 6,000万件
- 月間訪問者数: 9億人
これらの数字は、同社が単なるニッチなツールを超えた大規模なプラットフォームへと成長していることを示している。
前回ラウンドからの急激な評価額上昇#
直近のラウンドと比較すると、成長スピードの速さが際立つ。2025年12月に発表されたシリーズBでは、Menlo VenturesとCapitalGが共同リードし、3億3,000万ドルを66億ドル評価額で調達していた。今回のシリーズCでは評価額がわずか数ヶ月でほぼ2倍となっており、投資家からの期待の高さがうかがえる。
技術面・事業面での進化#
Lovableは「バイブコーディング(vibe-coding)」と呼ばれるカテゴリのスタートアップだ。バイブコーディングとは、自然言語や直感的な指示をAIが解釈してコードやアプリを生成するアプローチを指す。
プラットフォームの規模拡大に伴い、バックエンドの高度化も進んでいる。具体的には以下の点が挙げられる。
- 自社開発AIモデル: 外部のフロンティアモデルに依存するだけでなく、社内でトレーニングした独自のAIモデルを提供している
- Google Cloudとの複数年契約: 2026年6月に締結。使用量が5倍に増加する規模の契約とされている
- 欧州スタートアップへの投資: デンマークのスタートアップ「Atech」への出資も行っており、Atechはテックハードウェアを設計するバイブコーディングソフトウェアを開発中だ
注目すべきポイント#
欧州テックシーンのユニコーンを超えた存在#
LovableはTechCrunchから「欧州お気に入りのバイブコーディングスタートアップ」と紹介されており、欧州発のAIスタートアップとして際立った存在感を示している。133億ドルという評価額は、欧州テックシーンにおいても大きな注目を集める水準だ。
投資家との関係性に関する開示#
TechCrunchは記事内で、今回のシリーズC投資家の一社である「Regent」が、TechCrunch自体を所有する投資会社であることを開示している。これは読者への透明性確保のための重要な注記となっている。
スケールアップの課題と対応#
月間9億人の訪問者を抱えるプラットフォームは、バックエンドインフラへの要求も必然的に高まる。Google Cloudとの大型長期契約や自社AIモデルの開発は、そうしたスケールに対応するための戦略的な動きとして位置づけられる。
まとめ#
Lovableは短期間のうちに評価額を2倍に引き上げ、ARR5億ドル・月間訪問者9億人というスケールを実現した。Menlo Venturesを中心とした投資家陣が連続して支援を続けていることも、同社への強い信頼を示している。自社AIモデルの開発やGoogle Cloudとの複数年契約など、技術インフラへの投資も加速しており、バイブコーディング市場におけるLovableの存在感はさらに高まりそうだ。
筆者の見解: ARRが5億ドルに達し、評価額の倍増を短期間で実現したことは、バイブコーディング市場そのものの急拡大を示唆していると感じる。欧州発スタートアップがこの規模に達したこと自体、AI開発ツール市場の競争が米国外にも広がっていることを示す象徴的な出来事と言えるだろう。ただし、事業の持続性や収益構造の詳細については、詳細は元記事を参照していただきたい。
出典: Lovable confirms new $13.3B valuation, raises another $400M





