
Googleに「1週間以内の改善」命令——裁判所が反競争的な導線を問題視#
米国連邦地裁のジェームズ・ドナート判事は、GoogleがPlay Store内に追加したサードパーティアプリストアへのアクセス経路が「不必要な反競争的障壁」を設けていると判断し、1週間以内の是正を命じた。Googleはすでに法的チームとして変更に合意しており、近日中に改善されたインストール体験が提供される見込みだ。
事件の背景:Google vs. Epicの反トラスト訴訟#
この問題の根底には、EpicゲームズとGoogleの間で争われてきた独占禁止法(反トラスト法)訴訟がある。Googleは2023年にこの訴訟で敗訴し、その後は判決に基づく是正措置の具体的な実施方法をめぐる協議が続いてきた。
裁判所が命じた是正措置の柱の一つが、「Play Store内でサードパーティのアプリストアを提供し、ユーザーがGoogle以外のソースからアプリを入手しやすくすること」だ。これを受け、「Aptoide Games」がPlay Storeに掲載される初のサードパーティアプリストアとなった。
なお、EpicとGoogleはグローバルなパートナーシップ協定に向けて歩み寄りを見せているものの、米国内の反トラスト訴訟においては依然として対立関係にある。
何が問題だったのか:2つの「余計な障壁」#
ドナート判事が木曜日の審問で問題として指摘したのは、主に以下の2点だ。
1. 導線が深すぎる・検索でヒットしない#
Play Store内にはサードパーティアプリストアのページへのリンクが存在するが、複数階層に渡る複雑なメニューの奥深くに埋もれている。さらに、Epicの弁護士ヨナタン・エヴェン氏が法廷で示したところによれば、「app store」や「aptoide」と検索しても通常のアプリ検索のように直接結果が表示されない。代わりに「お探しですか?」というバナーが表示され、そこからサードパーティアプリストアのページへ誘導される仕組みになっていた。
ドナート判事はこれについて「それは受け入れられない。修正しなければならない。70パーセント程度の精度でしか入力されていないあらゆる検索バリエーションにも対応せよ」と厳しく指摘した。
2. 「インストール」ボタンが存在しない#
Aptoideのページにたどり着いた後も、通常のアプリやゲームのように「インストール」ボタンが表示されない。代わりに「表示(view)」ボタンがあり、それをタップすることで別のダイアログが開き、そこで初めてインストール操作ができる仕組みだった。
判事はこの追加ステップも不要であり、ユーザーがサードパーティストアをダウンロードすることを思いとどまらせる意図があるように見えると述べ、ボタンを「view」から「install」に変更するよう命じた。
Googleの法的チームは審問の場でこれらの変更に同意し、判事は「対応できない場合は連絡するように」と述べたうえで1週間の期限を設定した。
このニュースが重要な理由#
このケースは、アプリストアの独占をめぐる法的・技術的な戦いの最前線にある。Play Storeはおよそ世界中のAndroidユーザーが利用するアプリ配布の主要経路であり、その中にサードパーティストアへの導線をどう設けるかは、開発者や消費者の選択肢に直接影響する。
今回の命令が履行されれば、Aptoideに続いて他のサードパーティアプリストアもPlay Storeへの掲載が可能になる道が開ける。また、Epic自身も長年この訴訟を通じて戦ってきた成果として、自社のストアフロントをPlay Store内で公開する可能性があると記事は示唆している。ただし現時点では、Aptoideのみが掲載されている状況だ。
まとめ#
GoogleはPlay Store内にサードパーティアプリストアを掲載するという裁判所命令を形式的には履行したものの、その実装が不十分であるとして再度の是正命令を受けた。具体的には「検索での表示改善」と「インストールボタンの設置」の2点が求められ、Googleの法的チームはすでに変更に同意した。
筆者の見解: 表面上は命令に従いながらも、ユーザー体験の設計によって実質的な効果を薄めようとする動きは、規制当局や裁判所が技術的な実装の細部にまで目を光らせなければならない時代であることを改めて示している。今後、他のサードパーティストアがPlay Storeに参入してくる際に、Googleがどのような姿勢で対応するかが注目される。
出典: Judge gives Google one week to fix “anticompetitive” app store download in Google Play





