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MSI Claw EX レビュー:Steam Deck以来最重要機も$1800の壁

·5 分
著者
Alicia
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Steam Deck以来「最重要」と評されたハンドヘルド、しかし…
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The Vergeのシニアエディター、Sean Hollister氏が「Steam Deck以来最も重要なPCハンドヘルド」と位置づけながらも、「それでも買わない」と結論づけた製品がある。それがMSI Claw 8 EX AI Plusだ。Intelの次世代チップ「Panther Lake」を搭載し、ハンドヘルドPC市場に新たな基準を打ち立てた一方で、$1,800(約27万円換算)という価格と、まだ完成しきっていない完成度が大きな課題として浮き彫りになっている。


主なスペックと特徴
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  • 画面: 8インチ、解像度1920×1200、リフレッシュレート48〜120Hz(VRR対応)
  • 重量: 785g(約1.73ポンド)
  • 価格: $1,799
  • チップ: Intel Panther Lake(次世代)
  • 販売状況: 米国では2026年8月時点で限定供給

本体カラーはパープルが用意されており、レビュアーも「かなり気に入っている」と述べている。


4つの強みと「初めて手が届く理由」
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Hollister氏は、多数のハンドヘルドをレビューしてきた経験から、Claw EXを「最初に手に取る1台」と述べている。その理由は主に4点だ。

1. 圧倒的なパフォーマンス
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IntelのPanther Lakeチップにより、1080p環境でのベンチマーク結果はAMD Z2 Extremeを搭載するXbox Ally Xを平均約40%上回るという。『Cyberpunk 2077』や『Forza Horizon 6』など重量級タイトルでも、ネイティブ解像度でのプレイが可能なケースが多い。Steam DeckやMSIの旧モデル「Claw 8(Lunar Lake)」と比較しても、明確な世代差が確認できる。

2. 信頼できるスリープ・ウェイク動作
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これまでのWindowsハンドヘルド最大の弱点の一つが、スリープからの復帰が不安定な点だった。Claw EXでは電源ボタンを押すと「必ずゲームの続きから再開できる」と評価されている。さらに数日間ハイバネート状態にしても、バッテリーの大幅な消耗がないという点は、Steam Deckに匹敵する利便性だ。

3. バッテリーライフ
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Windowsハンドヘルドの中で最長のバッテリー持続時間を持つとされている(詳細な時間数は元記事を参照)。

4. 大型グリップによる快適な持ち心地
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重量785gは同カテゴリのXbox Ally X(715g)より重いにも関わらず、マンタレイのような形状の大型グリップが重量を分散させ、実際には持ちやすいと感じると評価されている。


気になる弱点・問題点
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Vergeスコアは10点中6点。高く評価されながらも「買うべきでない」と判断される背景には、複数の課題がある。

  • ゲームとの相性問題: 『Indiana Jones and the Great Circle』では指定ワット数で動作しなかったり、フリーズ・システムハングが発生。『Star Wars Jedi: Survivor』では一部エリアで不可解なスタッター(カクつき)が確認された。『Clair Obscur: Expedition 33』では最近のIntelドライバー更新まで、パーティクルエフェクト周辺に深刻なグラフィカル破損が発生していた。
  • ディスプレイの反射: 超光沢仕上げの画面は屋外や移動中の使用で強い映り込みが生じやすい。OLEDではない点も$1,800という価格帯では惜しまれる。
  • コントロールの精度: ジョイスティックはホールエフェクト(磁気式・ドリフト耐性あり)を採用しているが、チューニングが不十分で「オーバーシュート・アンダーシュートが多い」とのこと。
  • スピーカーの振動: 大きな音量にするとグリップ部分が振動・共鳴する。
  • Windowsの煩わしさ: プラットフォームとしてのWindowsの利便性の低さは依然として解消されていない。

なぜこれが「マイルストーン」なのか
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Hollister氏はClaw EXを「高速道路上のマイルストーン(里程標)」に例えている。つまり、ハンドヘルドPC市場の進化における重要な通過点ではあるが、「そのまま通り過ぎるべき」という評価だ。Panther LakeチップとMSIの設計改良が組み合わさることで、「ポテト画質なし・スライドショーなし」のWindows携帯ゲーミング体験が初めて現実的になった。これは確かな技術的前進である。


まとめ
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MSI Claw EXは、Windowsハンドヘルドが抱えてきた「パフォーマンス」「バッテリー」「スリープの信頼性」という3つの課題を同時に前進させた初の製品として、歴史的意義は大きい。しかし$1,799という価格、限定的な流通、そして未成熟なIntelドライバーが重なり、現時点での購入を薦めるには至っていない。

筆者の見解: Claw EXが示したロードマップは、今後のハンドヘルドPC市場に大きな影響を与えるはずだ。しかし現時点では、このカテゴリへの入門を検討している方は、ドライバーの成熟と価格の安定を待つのが賢明だろう。


出典: The MSI Claw EX is the most important handheld since Steam Deck — I still wouldn’t buy one

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