
Twitchで生成AIトレーニングのオプトアウトが可能に#
Twitchが配信者向けに、自身のコンテンツをAmazonの生成AIモデルの学習に利用させないためのオプトアウト機能を新たに提供開始した。この機能は設定画面から操作でき、配信者が自らのコンテンツの活用方法をより細かくコントロールできるようになった。
オプトアウトで何が守られるのか#
Twitchのサポートページによると、オプトアウトを選択した場合、以下のコンテンツが対象となる:
- ライブ配信(ストリーム)
- VOD(録画アーカイブ)
- クリップ
- ストリームチャット
- チャンネル上の画像・テキスト
これらのコンテンツが、テキスト・音声・画像・動画を生成または合成することを目的とするAmazonのAIモデルの「将来的なトレーニング」に使用されなくなる。
オプトアウトしても変わらないこと#
重要なポイントとして、オプトアウトは生成AIトレーニングへの利用を制限するものであり、Twitch上のすべてのAI関連機能が無効になるわけではない。
Twitchの説明によると、以下のような「AIサポート型」機能は引き続き動作する:
- **字幕(キャプション)**機能
- 安全ツール(AutoModなど、コミュニティの安全を守る機能)
- リアルタイムのスポンサーシップキャンペーン支援などの配信者の成長・収益化を支援する機能
- 視聴者向けのコンテンツレコメンデーション
つまり、「生成AI」のトレーニングと、これらの「AI活用型の便利機能」は切り分けられているという位置づけだ。
注意すべき例外:他のチャンネルのチャットへの参加#
オプトアウトに際して見落としがちな点がある。他の配信者のチャンネルのチャットに参加した場合、そのコンテンツに関しては「そのチャンネルのオプトアウト設定が優先される**」とTwitchは説明している。
言い換えれば、自分のチャンネルのコンテンツは守られても、他者のチャンネルでの自分の発言については、相手の設定次第ということになる。
設定の場所とデフォルト状態について#
設定のトグルは、Twitchの**「セキュリティとプライバシー」タブ**の中に「Training for Generative AI(生成AIのトレーニング)」という項目として存在する。
The Vergeの記者がこの設定を確認した際、トグルはオン(許可)の状態になっていたと報告されている。これがデフォルトの状態であるかどうかについては、記事執筆時点でAmazonへの確認を求めていたが、明確な回答は得られていないとのこと。詳細は元記事を参照。
なぜこのニュースが重要なのか#
生成AIの急速な普及に伴い、ユーザーが意図せず自身のコンテンツをAIの学習データとして提供してしまうケースへの懸念が世界的に高まっている。こうした背景の中、プラットフォームがユーザーに選択肢を与える動きは注目に値する。
ただし、今回の機能はあくまで「生成AIモデルのトレーニング」に限定したオプトアウトであり、Twitchのプライバシーポリシーに記載された他の目的でのコンテンツ利用については引き続き対象外となる点は注意が必要だ。
まとめ#
Twitchは配信者に対し、自身のコンテンツをAmazonの生成AIモデルのトレーニングに使用しないよう選択できるオプトアウト機能を追加した。設定はセキュリティとプライバシータブから操作可能で、字幕やAutoModなどのAIサポート機能には影響しない。一方で、他チャンネルでのチャット発言については相手の設定が優先される点、またトグルのデフォルト状態については確認中である点に留意しておく必要がある。
筆者の見解: オプトアウトの仕組みは一歩前進ではあるが、初期状態がオン(許可)である可能性が示唆されており、設定を変更したいユーザーは自ら能動的に確認する必要がある。配信者はぜひ一度、自身の設定を見直してみることをお勧めしたい。
出典: Twitch streamers can now opt out from training Amazon’s AI





