
EUがChatGPTを「超大規模」サービスに指定#
EU(欧州連合)のデジタルサービス法(DSA)において、OpenAIのChatGPTが「Very Large Online Search Engine(超大規模オンライン検索エンジン)」として正式に指定された。同時に、RedditおよびRobloxも「Very Large Online Platform(超大規模オンラインプラットフォーム)」として指定されており、これら3サービスは今後、EUにおける一段と厳格な規制の対象となる。
デジタルサービス法(DSA)とは#
DSA(Digital Services Act)は、EUが大規模なオンラインサービスやプラットフォームを規制するために設けた法律の体系である。同法では、EU域内で月間平均4,500万人以上のユーザーを持つサービスを「Very Large(超大規模)」と見なし、通常のプラットフォームよりも高い水準の義務と監督を課す仕組みになっている。
今回の指定により、ChatGPT、Reddit、Robloxの3サービスがこの基準を満たしていることが欧州委員会によって確認された形だ。
規制の具体的な内容#
「超大規模」に指定されたプラットフォームには、以下のような義務が課される。
- 未成年者への広告ターゲティングの禁止:子どもや青少年を対象にした広告配信が制限される。
- センシティブな属性に基づく広告の禁止:ユーザーの性的指向・宗教・民族・政治的信条に基づいた広告ターゲティングが禁じられる。
- レコメンドアルゴリズムの透明性確保:コンテンツ推薦の仕組みについて、より詳細な情報開示が義務付けられる。
さらにChatGPTについては、未成年者への影響、ユーザーのメンタルヘルス、違法コンテンツの拡散といったリスクの軽減に向けた取り組みをOpenAIが担うことになる。
なぜこのニュースが重要なのか#
EUの規制当局であるHenna Virkkunen副委員長(技術主権・安全保障・民主主義担当)は、今回の指定についてこう述べている。「今回の新たな指定により、ChatGPT・Reddit・Robloxは欧州市民と社会に対する大きな影響力に見合った、より高い水準の精査と説明責任を求められることになる」。
AIチャットサービスがDSAの「超大規模」カテゴリに加わることは、生成AIサービスが従来のSNSや検索エンジンと同等の社会的影響力を持つ存在として、EUに正式に認識されたことを意味する。特にChatGPTは、検索エンジンとしての位置づけで指定されている点が注目される。
また、3サービスはいずれも2026年12月末までにDSAの要件への準拠を求められており、対応期限が設けられている点も見逃せない。
まとめ#
欧州委員会は、ChatGPT・Reddit・Robloxをデジタルサービス法(DSA)における「超大規模」サービスとして正式指定した。これにより、未成年者保護・メンタルヘルスリスクの軽減・違法コンテンツ対策・アルゴリズムの透明性確保などの義務がこれらのサービスに課されることになる。対応期限は2026年12月末だ。
筆者の見解: 生成AIサービスがEUの厳格な規制フレームワークに組み込まれた今回の動きは、AI産業全体にとって一つの転換点と言えるだろう。今後、他のAIサービスが同様の指定を受けるケースも出てくる可能性について、引き続き動向を注視したい。
出典: ChatGPT to face tougher regulation in the EU(The Verge、著者:Emma Roth、2026年8月31日)





