DeepSeek V4.1 Flash、正式リリースへ#
DeepSeekは、新モデル「V4.1 Flash」を2026年9月10日(北京時間)ごろに正式リリースする予定であると発表しました。社内外での広範なテストを経て、V4.1 FlashはV4 Proを性能・コスト・速度・タスク完了時間のすべての主要指標において上回ったとされています。
移行期間中の特別対応と価格設定#
DeepSeekは「ユーザー責任へのコミットメント」として、V4.1 Flashの正式リリース後、V4.1 Proがリリースされるまでの間、ProモデルへのすべてのリクエストをV4.1 Flashに自動的にルーティングし、Flashの料金で課金すると告知しています。
価格体系(2026年9月10日 北京時間12:00より適用)#
V4.1 Flashのオフピーク時の料金は以下の通りです。
| 項目 | 単価 |
|---|---|
| 入力キャッシュヒット | $0.003 |
| 入力キャッシュミス | $0.15 |
| 出力 | $0.6 |
ピーク時間帯の料金はオフピーク時の2倍となります。DeepSeekは利用計画を事前に立てるよう呼びかけています。
コミュニティからの評価と懸念点#
発表に対し、Hacker News上では様々な意見が寄せられています。
言語追従性の問題#
一部のユーザーは、Web UIでのチャット利用において、英語で質問しても中国語で回答が返ってくるケースを報告しています。同じ質問を再試行しても、思考チェーンと回答の言語がランダムに変わることがあるといいます。また、ドイツ語に関連する情報を英語で質問したところ、ドイツ語で回答が返ってきたという事例も共有されています。
ただし、複数のユーザーが「APIを経由した場合にはこの問題は発生しない」と述べており、Web UIに固有の挙動の可能性が示唆されています。
コーディングハーネスでの挙動#
コーディング用途での利用においては、V4 Flash(7月31日版)で「無限ループ」「ハルシネーション(幻覚的な誤情報生成)」「早期終了」「無効なツール呼び出し」といった問題が報告されています。
これらに対しては、
- 失敗時にエラーメッセージで対処方法を指示することで無限ループに対応
- ツールのスキーマを柔軟にして無効な呼び出しに対応
といった実装側での対策を講じているユーザーも存在します。
一方で、「DeepSeekのAPIを直接使った場合にはこういった問題は起きない。低量子化モデルを使っているサードパーティプロバイダーの問題では」という指摘もあり、推論プロバイダーの違いが影響している可能性があるとのことです。
ポジティブな評価#
批判的な意見がある一方で、「V4 Flashを30億トークン以上使ったがハルシネーションは見られたものの無限ループは一度もなかった」「DeepSeekのAPIに直接接続してFlashを利用しているが非常に優秀だった」など、好意的な評価も多数存在します。
ハルシネーション問題について#
Flashモデルに限らず、LLMにおけるハルシネーションは現在進行中の課題です。コミュニティでは、Googleの「CaMeL」論文が言及されており、プロンプトと結果すべてにタグを付けてデータの出所を追跡し、捏造を検出した場合にエラーとする手法が紹介されていますが、「実装が非常に煩雑」とのコメントもあります。
まとめ#
DeepSeek V4.1 Flashは、V4 Proを全主要指標で上回ると発表されており、価格面でも競争力のある設定となっています。移行期間中はProへのリクエストがFlashに自動振り分けられる点も注目です。一方で、Web UIでの言語追従性やサードパーティ経由での挙動に関する懸念がコミュニティから報告されており、利用環境によって体験に差が出る可能性があります。
筆者の見解: APIとWeb UIで挙動の差異があるという報告が複数あることは、利用環境の選定において重要な考慮点になりそうです。詳細は元記事のコメントスレッドも参考にしてください。
出典: DeepSeek launching v4.1 flash cheaper and more capable than v4 pro





